JRベース車両タウンエース研究

 

ジュニアのベース車両であるタウンエースは、平成11年のフルモデルチェンジに伴い、安全面が大幅に強化されました。
それと同時に、この車両をベース車として選んでいるキャンピングカーも増加しました。
そこでこの「タウンエース」について、特に、ジュニアが標準車両としているガソリン車・1800cc・4ATの情報をまとめてみたいと思います。

【追記】  平成14年7月30日マイナーチェンジ
参考(トヨタニュースリリース)
http://www.toyota.co.jp/jp/news/02/Jul/nt02_7017.html
【追記】  平成16年8月4日マイナーチェンジ
参考(トヨタニュースリリース)
http://www.toyota.co.jp/jp/news/04/Aug/nt04_041.html


トヨタ タウンエーストラック

タウンエース 主 要 諸 元
全長 4,670mm エンジン ガソリン
全幅 1,690mm 排気量 1,781cc
全高 1,820mm 最高出力 60Kw(82ps)/4800rpm
ホイール
ベース
2,300mm 最大トルク 142N.m(14.5kg-m)/2800rpm
最低地上高 145mm ミッション 4速AT(コラム)
床面地上高 680mm 駆動方式 2WD(FR)
ハンドル 燃料タンク 50L
    燃料供給装置 EFI

■主なメーカー標準装備 ■主なメーカーオプショナル装備
・シートベルト ・リア強化サスペンション
・ABS ・SRSエアバッグ(助手席)
・SRSエアバック(運転席) ・寒冷地仕様
・チルトハンドル ・タコメーター
・パワーステアリング ・パワードアロック
・シート生地=ファブリック ・パワーウインドウ
・シートリクライニング(運転席) ・助手席リクライニング
・運転席フットレスト ・助手席サンバイザー
・AM/FM電子チューナーラジオ(2スピーカー)  
・マニュアルエアコン ・メーカーオプションは、あと付けが出来ません。
・エアバック装着時は、引出しテーブルの装着はできません。
・上記装備は全てアウトドアジュニアの標準装備となります。
・デジタル時計
・小物入れ・ドアポケット等
・シート後方荷物スペース
・工具(ジャッキ)

■コックピット
 標準装備のチルトステアリングとシートスライド&リクライニングで運転姿勢の調節が出来ます。
シフトレバーはイージーコラムシフトを採用。標準のパワーステアリングと合わせてイージードライブを実現。

■安全性能
デュアルSRSエアバック  デュアルエアバックは、シートベルトを補助する装置です。前方からの強い衝撃に対して作動し、シートベルトの働きと合わせて運転席・助手席乗員の頭や胸の重大な障害を軽減します。なお、SRSエアバックは衝突時の衝撃が弱い場合は作動しません。

サイドドアビーム  ボディの剛性を高め、万が一の際は衝撃によるボディの変形を緩和させます。

■エンジン
7K-E(1.8ガソリン)  燃料供給装置に電子制御式燃料噴射装置を採用した1.8Lガソリンエンジン。
低速域から十分なトルクを発揮しながら、高速域までスムーズに回りパワフルな走りを実現。
(60Kw(82PS)/4,800rpm 142N.m(14.5kg-m)/2,800rpm)
乗る人のストレスを減らすことも安全につながると当社は考えます。

■ブレーキ
フロントベンチレーテッドディスクブレーキ&ブースター
 前輪には放熱効果の高いベンチレーテッドディスクブレーキを採用。
さらに10インチのブレーキブースターを採用し、安定した制動力を発揮します。
L.S.P.&B.V. (ロードセンシングプロポーショニング&バイパスバルブ)
 空積載時でもフル積載時でも安定した制動力を発揮させるため、積載荷重に応じて後輪のブレーキの効きを自動調整します。

■スーパーシングルジャストロー
リアタイヤのサイズが、225/50R12.5で、通常の約1.5倍の太さ。

■シャシー
 キャンピングカーの後部はFRPでできているので、後ろからの追突でフレームの有るところまでグシャリとつぶれてしまう。
Outdoor Jr は後ろまでフレーム・荷台がきているため、追突強度は車両メーカーと同様です。

■メンテナンスデータ
エンジンオイル
7K-E(ガソリン車)
オイルのみ交換時充てん量 3.4L
オイルとオイルフィルター交換時充てん量 3.7L
※参考値
エンジンオイル
3C-E(ディーゼル車)
オイルのみ交換時充てん量 3.8L
オイルとオイルフィルター交換時充てん量 4.6L
※参考値
空気圧 フロント325kpa リア450kpa
※アウトドアジュニアの空気圧はフロント350kpa、リア450kpaです。


アウトドアジュニア ベース車両としてのタウンエースについて

 
■寒冷地仕様について
  オプションの寒冷地仕様を装備すると、主に充電系統やワイパー関係などの信頼性、耐久性の向上が図られます。

■最小回転半径について
  タウンエースの最小回転半径は4.7Mです。狭い路地や駐車場などでもラクラク運転できます。ホイールベースが長ければ、それだけ車両としての安定した走行が可能になりますが、その分車両自体が大きくなり、小回りが利かなくなるので、どちらを優先するかはそれぞれのキャンプスタイルの問題でしょうか。

■スーパーシングルジャストローについて
  皆さんからよく、「リアはダブルタイヤじゃなくて大丈夫?」と尋ねられます。スーパーシングルジャストローは、その答えになります。通常のタイヤの約1.5倍の太さで、サイズは、225/50R 12.5です。

■チルトステアリングについて
  通常、トラックのハンドルは、乗用車と違い上を向いている状態です。実際、運転席に座っていただければよく分かると思うのですが、チルトステアリングを装備することで、より乗用車と近い感覚で運転できます。

■トラックベースについて
  キャンピングカーの車両がトラックベースであることを、敬遠されている方もいらっしゃるかもしれませんが、確かに10年前のトラックは、パワステも標準装備されていなかったのだから仕方のないことです。ところが最近のトラックは、広範囲の視界を提供する広いガラスエリア、落ち着きのある色合いの内装色にアイディアいっぱいの収納スペースと、意外にきめ細やかな配慮が行き届いています。

■まとめ
   最高出力 60Kw(82ps)/4800rpm
最大トルク 142N・m(14.5kg-m)/2800rpm
このスペックより、タウンエーストラックのエンジンは、低回転で十分なトルクを引き出せる、普段最もよく使う常用回転域(2000~3000rpm)に重点を置いた設計ということになります。
現行タウンエースでは伝統のあるK型エンジンが搭載されており、これはOHV(オーバーヘッドバルブ)という方式を採用していていますが、常用回転域の特性に優れ、とても熟成された、タフなエンジンです。
あまり大きくないシャーシーであること、実績と信頼性があること、1BOXと同等の価格設定が出来ることなどの理由から、ジュニアはベース車両としてタウンエースを選んでいます。

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